私がシーン制のゲームを作るときに使う思考ルーチンです。14に関しては一般的でなく、私の独自色が強いですが、その辺はアレンジして使って下さい。14のシナリオ類に関しては後日書き方と使い方を説明します。
例示してある内容は某コンベンションに使ったシナリオを意識しながら、一般化して書きました。フォーマット代わりにしてくれて構いません。
0.事件の内容を考える
1.事件を解決するのに必要な情報を抜き出す
・既に起こった事件の被害者
・既に起こった事件の状況
・事件の関係者
・関係者の事件に対する考え
・途中で起きる事件の被害者
・途中で起きる事件の状況
・犯人
・犯人の事件に対する考え
・犯人の居場所
以上が基本だが、このほかに「犯人の事件を起こした方法」などが初期のPCにわからない場合はそれらも列挙する。
2.初期に誰が何の情報を持つか決める。この際、4人でプレイする確証がない限り極力PC4には情報を持たせるべきではない。逆に、合流する理由を作るためPC1〜3には必ず持たせる。
PC1:既に起こった事件の被害者
PC2:事件の関係者
PC3:犯人
PC4:なし
3.各PCにどのようなモチベーションを持たせるか決める。PC4には背景に強力なNPCか組織を持たせるよう注意する。合流のメリットを作るためである。
PC1:ヒロイン(被害者)を助ける
PC2:友人(関係者)の願いを叶える
PC3:ボス(犯人)を倒す
PC4:偉い人に頼まれる
4.決定した情報とモチベーションを元に、オープニングとハンドアウトを作る。
PC1:ヒロインの様子がおかしい
PC2:友人が依頼に来る
PC3:ボスに仲間が殺される
PC4:偉い人に呼び出される
5.各PCが次に行うであろう行動を想定する
PC1:ヒロインに話を聞く
PC2:現場に行く
PC3:ボスが事件に絡んでいるという情報を手に入れる
PC4:現場に行く
6.その次に行うであろう行動を想定する
PC1:情報収集
PC2:情報収集
PC3:現場に行く
PC4:情報収集
7.合流させるため、現場に行くタイミングが同じになるようオープニングの順番を決める。
PC3→PC2→PC4→PC1
8.現場に行ったとき合流できるよう、合流シーンの演出を考える。
9.必要な情報の内、ハンドアウトで渡していない情報を渡すシーンの演出を考える。
10.PCが動かなかったときに発生させるイベントを2〜3こ用意する。
・NPCによる襲撃
・ヒロインの逃亡
11.情報を渡すシーンの順番を大雑把に決める。
最初の情報収集
既に起こった事件の状況
途中で事件が起こった後の二回目の情報収集
途中で起こる事件の被害者
途中で起こる事件の状況
関係者の事件に対する考え
犯人の事件に関する考え
最後の情報収集
犯人の居場所
12.登場人物の配置からクライマックスに誰がどのように登場するのかを考える
13.各PCに与えたモチベーションを元にエンディングを考える
14.決定したシナリオを元に以下を用意する。
・ハンドアウト
・シーン割り
・情報項目一覧
・背景設定
15.最後に、自分のシナリオに対するこだわりを捨てる。